ビジネスで使うバック。
車移動の営業活動ならばあまり気にならないのですが、首都圏を公共交通機関で移動するのがメインの営業マンとしては、その重さって結構大事ですよね。
若い頃にはあまり気にならなかったのですが、50歳を過ぎた頃から鞄の重さがとても気になるようになりました。
筋力、体力的な衰えがあるのかもしれません。
長年の鞄の持ち方で身体のゆがみに筋力が耐えられなくなっているのかもしれません。
颯爽と営業先へ歩いていた若い頃と比べて、今では重い鞄を背負って足を引きずるようにして歩く。
道を歩いていてもどんどん人に抜かれていく。なんだか情けなくなってしまいました。
”いかに鞄を軽くするか”
そんな事を真剣に考えるようになって、いろいろ試してみました。
鞄の中身を点検
まずは鞄の中身を再点検です。
- ノートパソコン
- 筆記具(ノート、手帳、ペン類)
- カタログ(仕事関連)
- クリアファイル
- 本(文庫本)
- USB
- サブバック
- 予備マスク
- 財布
1点1点確認します。
何といっても一番重量があるのがノートパソコンです。
約1キロ。
ですがこれは、検討に検討を重ねて軽さ重視て、使い勝手も考慮したうえでの選択なので、これ以上改善する余地はありません。
以前、小さくて軽い「ウルトラモバイル」タイプのPCを購入したことがありました。
画面サイズが10.1インチ、重量約900gのでしたが、いかんせん使い勝手が最悪でした。
画面が小さくて見ずらいというのと、なによりもキーボードが小さ過ぎて入力が早くできない。
仕事の効率は落ちるばかりでした。
そこで、13.1インチのchromebookを購入しました。重さは約1キロ弱です。
操作性も通常のパソコンと同じ。ただ、キーボード配列がUS仕様なので慣れるまで時間はかかりましたが、十分に使えています。
次にカタログ関連です。
これは紙です。
主にA4の20ページ程度のカタログを4~5冊鞄に入れて持ちあるいておりましたが、実はあることに気づきます。
これらカタログ、毎日の営業活動では必需品ではありません。
これがなければ仕事ができないというアイテムではなく、あくまで”オプション”としての商材カタログでした。
そして、実際にそれらカタログを商談で使用することはほとんどありませんでした。
古いものは既に紙の色が変色して、購買意欲をそそるものではなくなっている状態でした。
要はただのゴミです。ゴミを毎日鞄に入れて持ち運んでいたのでした。
まずは”ゴミ”を処分し、ホームページ等で同じカタログが見られるものは思い切って紙のカタログを持ち歩くのをやめました。顧客がどうしても紙のカタログを欲しいと要望があった場合に、後日持参することにしました。
また、ホームページにないものは紙をスキャンしPDF化。必要な時にパソコンで見せることができるようにし、これも要望があった時だけ後日持参する方法に切り替えました。
これによって、カタログは鞄の中からなくなることになしました。
もともと使用頻度が少なかったこともあって、仕事に支障はきたしません。
続いて筆記具です。
まずはノート。
私の場合、B5サイズのキャンパスノートにハードタイプのノートカバーをつけて使用しております。
ダイアリータイプのものだと、どうしても一年分のページ数が既にある分重いものとなります。
また使い勝手の点で、記入スペースが各日スペースに限られるため、ボリュームのある商談となると記載しきれなくなることから、以前よりキャンパスノートを使用しておりました。
これを思い切ってA5サイズに切り替えることにしました。
ほんの一回りですが、少しは重量ダウンにもなります。また、ハードタイプのノートカバーをソフトタイプにし、ここでも重量削減となります。
手帳については、思い切って使用をやめました。
元々はスケジュール管理用に使用していたのですが、実際にはほとんど使用しておりません。
スマホにあるスケジュール管理アプリで代用できてしまっていたのです。
1週間に手帳を開くことは、ゼロとなっておりました。
残りのアイテム「クリアフィアルー5枚」「本」(空き時間の読書)、「サブバック」、「予備マスク」、「財布」は減量するわけにはいかないアイテムでした。
結果、カタログ、手帳をなくし、ノートのサイズダウン。
些細なようですが、十分重量減にはなりました。
鞄の見直し
続いて、鞄についてです。
使っていたのはナイロン製の比較的容量の大きいものです。
パソコンを持ち歩くようになって愛用してきたものです。
持って歩く時はいつもショルダー掛けにして背負うように歩きます。
これがどうにも修行のような重さを感じさせます。
鞄自体の重さは950g程度にもかかわらず、です。
この鞄の持ち手の長さが短いのが気になりました。
経験上、持ち手が長い方が軽いのではないか?
と疑問に思うようになりました。
早速、ショップへ行って実際に商品を持って、確かめてみました。
- 持ち手短めー持ち手が短いブリーフケースタイプ
- 持ち手長めー持ち手が長めのブリーフケースタイプ
- トートバックー持ち手がとても長いトートバック
の3種類について鞄自体の重量が同じくらいのものを持ってみました。
比べた結果、軽いと感じた鞄の順は下記の通りになりました。
- トートバック
- 持ち手長め
- 持ち手短め
重さが全て同じというわけでもありませんし、あくまで人間が持って感じた感触になってしまいますが、ご容赦ください。
ですが、実際、重さが1kgを超えている「持ち手長め」「トートバック」と重さが1kg以下の「持ち手が短め」と比べてみても、「持ち手長め」と「トートバック」の方を軽く感じました。
「持ち手短め」は重心が持った手の直ぐ下にあり、腕全体に重さが伝わってくる感じです。
「持ち手長め」と「トートバック」は重心がぐっと下がり、下がった分、腕というより身体全体に重さが感じられるような気がしました。
これは予測ですが、遠心力とかの関係かもしれません。
これは、実際に持って歩いてみるともっとはっきりとわかりました。
「持ち手長め」「トートバック」の方は少しの手の振りで大きく揺れてくれ、その揺れで重さを軽減してくれています。
「持ち手短め」は腕の振りに力をこめなければならず、あまり揺れてくれません。その分、重さを感じてしまいます。
あくまで比較しての話ですが。
今回、検討の結果、「持ち手長め」のブリーフケースを購入しました。
本革の鞄で少し重量は重くなりましたが、
実際に同じ仕事アイテムを入れて重量を図ってみたところ、
- 従来の持ち手短めバック… 3.1kg(鞄のみ950g)
- 持ち手長めのバック… 3.4kg(鞄のみ1.2kg)
でした。
実際に持ってみた感触では、明らかに「持ち手長め」の方が軽く感じますし、歩いてみると余計に軽さが増す気さえしました。
新しい鞄を購入して既に数か月使用しておりますが、ショルダーベルトを使うことなく手持ちで歩いても苦になっておりません。
ひとつ気になる点は、収納です。
従来使用していたものは収納量が多かったので、アイテムを入れても余裕がありましたが、本革のスリムの鞄は少し窮屈になりました。
収納という点では、トートバックの方が良かったのかもしれません。
まあ、入りきらないわけではないので問題はありません。
それに、スリムになったことで、シンプルにすっきりとしたシルエットが「大人感」を出してくれています。
鞄をいかに軽くするか。
中身の見直し、鞄の形状の点から改善することが出来ました。
ちょっと工夫してみることで、日々の営業活動がぐっと変化してくるかもしれませんね。