”健康管理”というほど、何か特別なプログラムをやっているわけではありません。
顕在化している病気の類と言えば、随分前に発症したうつ病とそれに付随する睡眠障害以外には、これといった持病もありません。
なので、年に1回、会社が実施する健康診断くらいでしょうか。
とはいえ、50代にもなると、長年の経験則からなる自分なりの健康管理のバロメーター的なものは、自然と身についているもの。
そんな中、特に意識している健康のバロメーターというのがあります。
”通勤時に駅の階段を上れるか” です。

1日の始まり。しっかり休養をとったはずの朝の活動は、一番エネルギーにあふれている時間帯と言えるでしょう。
そんな朝の通勤時、駅の階段をちゃんと登れるか否かが、自分なりの健康バロメーターとなっているのです。
私の通勤経路は、私鉄 → 乗り換え → 東京メトロ。
ほぼ99%、階段を上ることなくエスカレーターで移動することができます。
意識して階段を選ぶことにしているのですが、調子の悪い朝はついエスカレーターに乗ってしまいます。
本音を言えば、歩きたくもない、背筋を伸ばしたくもない、顔をあげたくもない。
時々、そんな朝があります。
そんな日は、1日中調子が悪く、何をするのも億劫で身体が重い。
「だる重」
というのが、言い得て妙ですね。
たいてい疲れが溜まっている週の後半に現れる症状です。
これも経験則からですが、こういう日に何か無理をしてしまうと、うまくいかないことが多い。
なので、こんな日はあまり無理をせず、目立たず、慌てず、可能であれば何もせず、やり過ごすようにしています。
そんな日が数日続くこともありますが、いつの間にか終わっています。
以前「バイオリズム」なんて言葉が流行りましたが、確かに何かしら周期的な生理現象は存在するのでしょう。
自然の生理現象にうまく対応して生活することは、とっても大事なことだと思います。

とはいえ、仕事は突発的に無理を強いてくることがあります。
急なトラブル、顧客からの無理な要求。
50代の仕事はそういった事を、うまくかわしていくマネジメント能力のことだと思っていますが、どうしても150%の労力を発揮しなくてはならない場面もあります。
そんな時、私はあえて朝のバロメーターを利用することにしています。
「今日は重い仕事が待っている」
そんな朝は、駅の階段を上る。
”辛くても上る”
”かったるくても上る”
すると、上り切った時に
「よっし!やるぞー!」
という気持ちに切り替わるんですね。
疲労の周期を変えてしまう。
そんな”やる気”スイッチが”駅の階段を上る”なんですよね。



