50代のバイク ~普通自動二輪免許への挑戦~ 2

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教習初日から「ダメかもしれない…」

教習初日は多くの人にとって緊張の瞬間、でもないのですね。

初めてのバイクに「触れる」「跨れる」「運転できる」喜びでワクワクだったのです。

が、見事にそんな気持ちは打ち砕かれました。

まずその「重量」に心はひるんでしまうわけです。

約200キロある巨体を動かすこと。

それはそれはもう恐怖でした。

サイドスタンドをはらい、バイクを立てる。それだけで怖いのです。

ましてその巨体を前に動かした後ろに動かしたりするなんて、およそ人間のすることとは思えない気がしました。

教習が始まった10分もしないうちに、

「自分には無理なのではなかろうか…」

ウソのようですが、本当にそう思ったわけです。

とはいえ、今さら後にはひけません。

顔では余裕を装いつつ、ビクビクおそるおそる取り回しをする。

センタースタンドを立ててシフトチェンジのやり方を教わり、恐怖心を持ったまま、いざ発進です。

フロントブレーキのかけ方の加減が難しい

発進時のクラッチミートはなんとなくうまくいったのですが、問題はフロントブレーキのかけ方。

基本として、フロントブレーキとリアブレーキは同時にかけ、力加減はフロント:リア=3:7と教えられますが、フロントブレーキのかけ方が難しかった。

その加減がわからないのです。

「じんわりと握って」と教官は言うのですが、このじんわり加減がわからないのです。

たいてい「キュッ」と握ってしまってバイクはガクン!と止まろうとする、慌ててブレーキを離すとブオン!と前に進む。そこで慌ててフロントブレーキを握るとまたガクン!と止まって…。そんなことを2,3回も続けると、最後はバランスを崩してガシャーンと倒れることになります。

急ブレーキをかけると車体が不安定になりやすく、特に初心者の間ではフロントブレーキの加減を正しくマスターすることが一つの壁かな。

フロントブレーキを強くかけすぎると、タイヤがロックしやすくなり、スリップや車体の制御を失う原因となります。一方で、軽すぎると十分な減速効果が得られず、事故につながるリスクが高まります。

まあ、実際に回数を重ねることが必要なのですな。教習所での反復練習を通じて、フロントブレーキの適切な加減を身に付けることが重要であり、時間をかけてじっくりとマスターしていく必要がありました。

一番のコツといえば、リアブレーキを意識することでしたね。

気持ちリアブレーキを先にかける意識でいるとスムーズに静かに停止が出来るようになったわけです。

リアブレーキを意識すれば大丈夫

前輪に比べてリアブレーキについてはあまり注目されませんが、リアブレーキを上手く使うことも非常に重要です。特に、曲がる時や低速での運転時にリアブレーキを活用することで、車体を安定させることができます。フロントブレーキの使い方に慣れないうちは、リアブレーキを使うことで、より安全に車の速度をコントロールすることができるでしょう。リアブレーキを意識することは、ブレーキ操作全体のバランスを理解する上でも役立ちます。

なんとか第一段階終了

第一段階の最後の2時限から課題を始めました。

通った教習所では「坂道発進」「スラローム」「一本橋」「急制動」を連続で行うコースとなっていました。

坂道発進は車の坂道発進と同じ理屈なので、比較的簡単でした。コツはアクセルを思いっきり開けることです。後はクラッチミートを慎重に、つながったら一気に発進してしまう。

スラロームも案外すんなり出来てしまいました。

ここはリアブレーキを多用して(フロントブレーキは絶対に触らない)、怖くなったらリアブレーキで速度を落としゆっくり回ればとりあえず通過は出来る感じでしたね。

バイクを倒して起こす、倒して起こすの連続なので、アクセルをヴォン!とあけてバイクを起こすタイミングさえ間違わなければ、不思議なくらいバイクを操ることが出来ました。

ここで感じたことは、「スキーのターンに似ている」ということ。

鬼門、1本橋。

さて、1本橋。

これはまったく出来なかった。

初めは乗ることも出来なかった。→前輪は乗ったが後輪は乗らない→後輪まで乗ったが前輪が脱輪。この繰り返し。

結局、第一段階内では橋の半分も到達できずに終わります。

ちなみに第一段階では各課題が完璧に出来る必要はないので、基本的な操作さえできていればOKのようです。

急制動で一番難しかったのは、「40キロを出す」ことでしょうか。

スタート位置からブレーキをかける位置までの間に40キロまで到達することが、なかなか出来ない。

1速からすぐ2速、3速にあげてからヴオーンと速度を上げていき40キロに達する前にブレーキ位置にきてしまう。

結果、速度未達のままブレーキングでアウト。この繰り返しのまま第一段階終了。

さて、第一段階のみきわめは…。

ジャン!あれだけ「ダメかも…」と自信を失っていたのに、結果は追加の補講を受けることもなくみきわめをもらえました。

正直、「こんなんで良いのでだろうか…」と思いましたけどね。

一番の懸案だった「停止」が不安なく出来るようになったところで、なんとか第一段階7時限が終了したという印象でした。

さて、第二段階ではいよいよ大きな壁にぶつかります。

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