50代の品格、マジ!マジ!を連呼する言葉遣いはありか?なしか?

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ジは若者言葉ではない!

”本気”と書いて”マジ”と読む。

日本人なら理解できますが、日本語を学ぶ外国の方々にすれば、「難しい、デスネ」を通り越して不可解でさえあるかもしれません。

先日、会社の会議を録音して後からテキストに起こし直す作業をしていたところ、私自身の発言にこの「マジ」が多いことに驚きました。

「マジ?」「マジでー!」「マジかー!」「マジ?、マジ!、マジー!?」

もう、マジマジ星人みたいなもんです。

自分の声って、録音したものを聞くと全く別人に聞こえますよね。

その気恥ずかしさと「マジ」が相まって、「なんか、頭の悪いおじさん」みたいに聞こえました。テキストに「マジ」と書き起こすのも憚って省略しました。

 

 

私の記憶では、話しことばで「マジ」が使われるようになってきたのは、1990年代だった気がしています。

学生時代には使わなかったけれども、社会人になって会社で働くようになって耳にしたと記憶しております。

「本気(マジ)」というタイトルの漫画や「MG5(マジで恋する5秒前)」(広末涼子)という歌もその頃だったかと思います。

 

 

当時は若者の流行り言葉だと思っていました。

小さい頃から「流行りもの」「新しいもの」が苦手のあまのじゃく系だった私は、周りの人たちが「マジー?」なんて叫ぶのをあからさまに嫌悪し、意識して自らは使わないようにしていたものです。

 

 

それがいつのころからか、すっかり常用する言葉、いえ愛用する言葉になっていたのです。

 

初めは「真面目にー?」とか「真面目にかー!」とかから地味に使い始めたとはっきり記憶しております。

やがて年齢を重ねるごとに惜しげもなく「マジマジ」叫ぶ、マジマジ星人化していって今に至ります。

流行り言葉と言えば「ナウい」もありましたね。

やはりこの言葉を聞いた時は、なんともこそばゆい気持ちがして使わないようにしていましたが、ある時思わず「ナウいねー!」と口走ってしまい、「おまえウケルー」と笑われました。

その頃既に「ナウい」は廃れた言葉で、私が口走った「ナウいねー!は受け狙いだと思われたようです。

その頃は「ウケルー!」が流行っていたのでしょう。

ちなみに「ナウい」とは英語の”NOW”に日本語の”い”を付けた言葉ですが、日本語にすると”今”+”い”で”いまい”になります。

「いまいー!」

そんな事を考えて、小学生時代の同級生の”今井君”の事を思い出しました。

やたら足と手のひらの大きな今井君です。元気かなあ。

まあ、それはどうでも良いことです。

 

さて、”マジ”。

最近知ったのですが、決して昭和末期に生まれた若者言葉ではありませんでした。

記録によると江戸時代の歌舞伎芸人の間で使われていた言葉なのだとか。

当時の業界言葉だったようです。

今時の若者どころじゃないですね。江戸時代ですから、むしろ伝統的な粋な言葉ってことになりますね。

再びちなみに、業界言葉で逆さ言葉を使いますよね。

「寿司」→「シースー」、「六本木」→「ギロッポン」などなど。

あれら逆さ言葉も江戸時代からのものだとか。

有名なところだと「ゲンを担ぐ」。

この”ゲン”とは”縁起(エンギ)”を逆さ言葉にして”ギエン”→”ゲン”になったとか。

 

応用系では、「ぽっしゃる」。

物事がとん挫する時に使いますようね。

これはそもそも、「兜を脱ぐ」という表現が由来の言葉です。

「兜を脱ぐ」とは降参するという意味ですが、「兜を脱ぐ」の”兜”をフランス語の帽子”シャッポー”に置き換え、

「シャッポーを脱ぐ」→「シャッポー」→ 逆さにして「ポッシャル」となったようです。

これは明治時代に生まれた言葉だとか。

 

 

 

昔から言葉の乱れはあったのでしょう。

いや、それは「乱れ」ではなく「変化」なのかもしれませんね。

変化を止めることは滅亡に向かうことですから、決して悪いことではないのでしょう。

 

 

ただ、やっぱりマジマジを叫ぶおじさんではみっともないかな…と改めて50代の品格の大切さを認識したのでした。

”様”は一つでいいのです


言葉遣ではなく文章表記について、最近恥ずかしい思いをしました。

”様”問題です。

主にメールの宛名に〇〇様と必ず様を付けますよね。

これが”殿”は格下、同輩に対して使用するもので、通常は使用せず”様”を使っておけば間違いないということは知っていたのですが、敬称を付けた場合には”様”は付けない、ということをつい最近知りました。

例えば「〇〇課長 様」「〇〇社長 様」「〇〇マネージャー 様」のように、”様”を付けていたのです。

これら”課長””社長””マネージャー”は全て敬称にあたり、敬称に敬称(様)を付けることで、ニュアンスは 〇〇様様になっていたのです。ちょっとおちょくった感じですよね。

これを50歳を過ぎたつい最近まで続けていたのです。
さぞ「常識のないやつ」と思われていたことでしょう。恥ずかしい限りです。

シャッチョさ~ん

ちなみに、社長と言ったら「シャッチョさ~ん!」という言い方好きですねー。

一部外国人のみに許される言い方ですが…。

会社の社長と飲んだ席で、酔っぱらったふりして叫びたくなる時、ありませんか。「シャッチョさ~ん!」

「タコ社長!」よりは粋な呼び方だと思いますが。

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