50代の鳥~鳩の感染症

ライフ

鳥が好きです

時々、自室の北側に面したベランダに鳩がやってきます。

朝方、”クルックー”と啼いている声を聞くと、ちょっと嬉しくなるんですよね。

”おー、きたか、きたか”


食べる鳥も好きですが、空を飛んでいる方の鳥も好きなのです。

なので今は、セキセイインコを飼っています。

以前はジュウシマツを飼っていたこともありました。

野鳥ではスズメが一番好きですね。

彼らは人には絶対に懐かないですが、あれは太古の昔から人間に避けられてきたという記憶が遺伝子に刻まれているからだそうです。

現代の都市においては、慎ましくささやかに生きているように見えるスズメは、かつで農村部では害鳥扱いされてきたのですから、人間を恐れるのは仕方ありませんね。

実は怖い鳩

鳩も好きです。

公園でひもすがら、鳩の集団を眺めている時間がいい。

”ああ、この時間がいつまでも続きますように”、

とまでは思いませんが…。

集団であっても一羽一羽に個性があって行動も様々です。特に求愛行動はとても面白くて、ついつい時間を忘れて見入ってしまいます。


先日、インコのかかりつけ獣医さんから、鳩のちょっと怖い話を聞きました。

都市部では公園や神社などに限らず、駅のホームや生活道路、どこでも見かけますね。

平和の象徴とされたり、伝書鳩として通信の役割を担ったり、企業のシンボルマークなどに使われるなど、とても身近に感じる鳥ですが、彼らのエサに対する執着心は、時に恐ろしく感じることもありますよね。

スズメや他の野鳥と違い、彼らはエサを貰うためなら人すら怖くないのでしょう。公園のベンチ座ると鳩は横目でこちらを見ながら寄ってきます。

かわいいですけどね。

その人をも恐れぬところが、何より恐ろしいのです。


鳩は極地以外はほぼ全世界に生息している鳥です。

日本国内では7種類ほど(キジバト、アオバト、シラコバト、カラスバト、ベコバト、キンバト、ドバト)ですが、特に身近に見かけるのはドバトでしょう。


特に都市部ではそのほとんどはドバトです。彼らの怖さは、あの無感情な目や、首を上下に動かして歩く姿、時にエサを手にした子供を覆うがごとく集団で群がる怖さ、だけではありません。

本当の怖さは、ハトが媒介する病気です。

例えば鳥インフルエンザ。これは鳩だけに限らず鳥類全般ですが、稀ではありますが人に感染する例もあるようです。

オウム病は鳥に感染しますが、人へも感染します。

首都圏の20%の鳩がオウム病を持っているも言われいます。

また、サルモネラ症、これも鳩の保菌率は20%。

もっと恐ろしいのがクリプトコックス症

土壌にある菌が鳩の糞の中で増殖、糞の乾燥によって最近が人の肺に侵入して感染します。場合によっては死に至ることもあるとか。

適度なディスタンスが必要

まあ、鳩に限らず自然界には無数の細菌がうごめいていますから、鳩だけやり玉に挙げても仕方ないとは思います。

でも、恐れることなく人に近づいたり、人家の軒先に糞を撒き散らしたりすることを考えると、やはり気をつけなければならない気がします。

大量の鳩まみれになっている上野公園の子供を見て、笑っている場合じゃないのかな…。


部屋の鳥かごでキャーキャー騒いでいる我が家のセキセイインコの事を考えると、時々ベランダにやってきて「クルックー!」と鳴いている鳩は、やっぱり追い払わなくちゃならないようです。

昨今、人と人の適度な距離間が求められていますが、自然に対しても安全なディスタンスが必要なんでしょうね。

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