
コロナ禍で身近に発生した問題。
肥満。
これはコロナウィルスのせいでもないし、コロナウィルスが世界を席巻する以前から、少しずつ自分の生活に忍び寄っていた問題ではある。
着られなくなったスーツがいくつかあり、昔太っていた頃に来ていた古いスーツを、仕方なく着る。
ついにはそれらも着られなくなり、新しいサイズアップしたズボンだけを買う。なぜ新しくサイズアップしたスーツにしなかったかとう言うと、そのままプヨプヨな体に甘んじてしまってはいけない、というささやかな抵抗があった。
いずれにしろ、肥満は経済的損失をもたらした。
というのが、ここ3年位前から徐々に起こっていた問題で、あえて自ら目を伏せていた現実なのであった。
それが、このコロナ禍にあって更に悪化したと言っていいだろう。
運動不足、食べ過ぎに加え飲み過ぎが加わったのである。
「リモートワーク」、それは「昼からプシュ!」とも言い換えられる。
わが社にはリモートワークはあっても、WEB会議はない。時々、顧客からWEB会議を求められても電話で済ます。
誰にも見られずに仕事をするということは、50代のおっさんにとっては、昼間からプシュッと缶ビールを空けてもいいという勤務形態のこととなる。少しくらいなキーボードを打ち間違えたりしない…。多少なら。
もちろんバレたらまずいけれど。
飲んだらツマミが欲しくなる。
柿ピー、ナッツ、ポテチ…、わざわざコンビニに行って塩辛を買ってきてしまうこともあった。
無駄な消費。肥満は経済的損失を生むが、無駄な消費という経済的損失が肥満を生むという負の連鎖。
体は正直だ。そして、健康診断も正直だ。

「肥満度1」にして、「肝機能要再検査」。
これではまるで若い頃に想像していた、冴えない50代のオヤジだ。
まあ、50代のオヤジであることは真実であるのだが。
かくして、ゴールデンウィークが終わり、いよいよ新しいズボンが「きつい!」となったとき―それはベルトの穴が足りなくなって錐で一つこじ開けた日でもあるのだが、ダイエットすることを決意した。
早速アプリを導入する。あすけんさんのダイエットアプリ。

以前、同様の記録ダイエットで成功したことがあった。
今回同じものを導入しようとしたが、残念ながらサービス自体がなくなっていたので、ほぼ機能が同様のこれを選んだ次第だ。
すべきことはいたってシンプル。食べたものを記録し、やった運動を記録し、毎晩体重を記録する。カロリー計算その他諸々は勝手に計算してくれるから、ただ記録すれば良いだけ。
運動はGoogle Fitと連携できるから、歩いた歩数も勝手に記録してくれる。
おまけに栄養素をもとにしたプロのアドバイスもある。優れモノなのである。
コツコツ記録する手間さえ惜しまなければ。
もちろん手間ヒマはたっぷりある。何しろ昼から缶ビール開けるヒマがあるのだから。
という感じで、50代のダイエットは着られなくなったスーツを取り返すべく、始まったのであった。

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