大人のリゾートスキー
今回は北海道トマムスキーリゾートです。
あの! “星野リゾートトマム” です。
妻と二人、数年ぶりの大きなイベントとなりました。
2泊3日の旅行でかかった総費用は、
¥112,000―
内訳は
- 飛行機:羽田→新千歳 ¥56,000―
- 宿泊費:ザ・タワー ¥10,000―
- 飲食費:旅行中飲食 ¥26,000―
- リフト代: 1日券 ¥8,000―
- 宅急便:3点往復 ¥12,000
(いずれも二人分合計)
“星野リゾート トマム”とは、北海道新千歳空港から電車で約90分の場所にあります。
道内では十勝地方に属する地帯で、山の中にあるリゾートになります。
夏は各種アクティビティや雲海を楽しめ、冬は主にスキー場として楽しめる、森の中の巨大リゾートです。ミナミナビーチと呼ばれる屋内プールもあり、東京サマーランド並みの波のプールを夏、冬共に楽しむことができます。
ホテルは“リゾナーレトマム”と“ザ・タワー”の二つがあり、どちらも地上36階のツインタワーとなっており、リゾナーレが高級、ザ・タワーがリーズナブルな価格設定となっています。
大きな森の中にツインタワーが2つ聳え立っている、非現実のリゾート感のある景観が楽しめます。
もちろん私たちが泊まったのはリーズナブルな“ザ・タワー”の方。ツインルーム30階です。
宿泊費が¥10,000―というのが安過ぎない?と思われた方、正解です。
実は私の会社が法人会員となっているので、特別料金で宿泊できるとです。
1人1泊でなんと2,500円(食事なし)。 これは時期に関係なく同じ料金です。年末に宿泊しても2,500円なのですよ。
いつもは会社に感謝なんかしていませんが、この時ばかりは「福利厚生万歳!」です。
通常価格だと、普通の週末で1人1泊9,800円くらいですね。それでも、星野リゾートの割に安いですよね。
安いといっても決して部屋がショボイということはありません!
部屋の清掃は行き届いているし、ユニットバスも広めでお湯を張って足を延ばして温まれます。30階からの大き目の窓からの眺望はこれまたリゾート感満載です。
12月の積雪は少ない
さて、今回の旅行は12月中旬の週末でした。
スキー目的ではあるのですが、この時期、雪が微妙です。
北海道といえば、12月に入ったら雪で埋もれている印象がありますが、実はそれほど雪が積もっているわけではありません。
スキー場もオープンはしますが、未だ全コースを滑走できるまでには積もっていない場合が多い。年末まで待たないと完全オープンとはならない場所が多いのではないでしょうか。
トマムスキー場は広さこそ1日では滑り切れないほどありますが、北海道の中でも雪の少ない十勝地方ということもあり、出発の日にホームページでチェックした限りでは、リフトは1本しか動いていませんでした。滑ることが出来るのは初心者コース1本のみです。
せっかく大金かけて行くのに滑れなかったらどうしよう…。
そんな心配をしながらの旅の設定でした。
理想を言えば積雪の心配のいらない年末に行くのがベストなのですが、今回は事情があってこの微妙な日程となってしまったのでした。
運よく、出発の当日は北海道に大雪が降ります。
主に日本海側(小樽・札幌方面)ですが、後で「1日の降雪量は観測史上初の多さ」だったことを知りました。
羽田発の新千歳空港行の便は軒並「条件付き」(天候によっては引き返す)の離陸となっておりました。
ですが実際は、あまり大したことはありませんでした。
千歳あたりは元々雪の少ない地帯であるし(だから空港を作った)、札幌の街中も前が見えないほどの猛吹雪になっていましたが、降雪に除雪が間に合わず、交通機能がマヒするということもありませんでしたね。
ただ、この雪でトマムのリフト運航が1本増えたことはありがたかった。
中級コースが開いてくれました! セーフ。
トマムリゾート以外には何もありません
初日は夜の8時にチェックイン。
JRトマム駅に着くと、送迎バスが待ち構えていてくれて、およそ10分程度でホテルに到着します。
ちなみにこのJRトマム駅は無人駅です。札幌から釧路に向かう特急が止まる駅ですが、駅周辺には何もありません。
あるのは自然だけです。トマムリゾートのためだけにあるような駅ですね。
なので、トマムリゾート以外に何か楽しもうなんて考えない方が良いです。
近辺を散策しようものなら、夏だったらクマに食べられてしまうかもしれない(大げさ)。
冬だったら遭難します(これは現実)。
また、無人駅のトマム駅には広い待合室がありますが、暖房がありません。
冬の時期、わずかな時間と言えども列車を待つ時間はたまらなく寒いので、完全防寒が必要です。
さて、リゾートでの食事。
先ほどトマム駅周辺には何もないと書きましたが、リゾート周辺にも何もありません。
近隣の街とかコンビニとか、ありません。
トマムリゾートについたからには、トマムリゾートの中で全て完結しなければなりません。レストラン、買い物、全て。
お風呂は部屋のユニットで十分かと思いますが、一応ミナミナビーチ内に「木林の湯」(きりんのゆ)というお風呂があります。残念ながら温泉ではありません。内湯なしの露店風呂です。とても綺麗で、泳げるくらいの広いお風呂です。
ただ、ホテルからミナミナビーチに行くのに園内を巡回するバスに乗る必要があるので注意が必要です。このバス1時間に4本走ってくれるのですが、時間によってはとっても混雑するのと、ちょっと外に出るのだけでも寒いので防寒対策は常に必須です。
レストランはビュッフェ、肉、中華、居酒屋、ジンギスカン、イタリアン、洋食などなどいろいろあります。
完全予約制の所もあれば、予約不可となっているところもあります。
ビュッフェタイプのレストランは特に人気で、まず予約は埋まっているか、予約不可でもオープンと同時に行列ができます。
せっかくのリゾートでの休日ですから、行列に並んであくせく食べるような事はしたくないので、比較的混雑の少ないラーメン屋、居酒屋でのんびり過ごしました。
金額は夕食で1人2,000円~4,000円くらい。
美味しい日本酒と新鮮な魚介類、北海道の食事の良さはなんといっても素材の良さですね。
リゾートホテルでの優雅な時間を望むなら、やっぱりそれなりに奮発して高級レストランを選択する必要があります。
1人8,000円~を出せば、並ぶこともなく特別なディナーを楽しむことができるでしょう。
朝食は2日ともホテルの売店で買った菓子パンとコーヒーで済ませました。
ゆったり優雅な朝食を楽しみたいところですが、朝食営業のレストランが少なく、どこも行列となってしまうので、ここは仕方ないところですね。
売店にはカップ麺なんかも売っていましたが、リゾートホテルでカップ麺をすする、というのは若い頃の
”高級ホテルの部屋でコンビニ弁当を食べるクリスマスイヴ”
のようで、ちょっと情けなくなりそうなので止めました。
広いぞ!トマムスキー場
トマムスキー場はとても広いスキー場で、メインで滑るゲレンデは「トマムマウンテン」側と「タワーマウンテン」側の2つに大きく分かれております。
それぞれ初・中・上級、非圧雪コースが揃っており、ハイシーズンであれば1日滑っても滑りきれないほどです。
ただ、12月中旬の週末、2本のリフトしか動いてくれませんでした。
2本といっても残念ながら接続していません。
トマムマウンテン側1本と、タワーマウンテン側1本。
宿泊したホテルからゲレンデインできるタワーマウンテン側の1本は、初心者コースで、午前中足慣らし程度で滑り、午後は巡回バスでトマムマウンテン側に移動しリゾートセンターにあるリフトを使用し中級コースを滑りました。
物足りなさはありましたが、1年ぶりのスキーとしては楽しめました…かな。
若い頃のようにガンガンは滑ることができなくなっています。
この辺は50代の限界かもしれません。
大人のリゾートの楽しみ
若い頃と違って、ガンガン滑りまくる!ことは出来ませんでしたが(しませんでしたが)、のんびりあくせくすることなく楽しむことが出来ました。
そうそう、ホテル1Fの宿泊者専用ラウンジでは、無料でワイン、コーヒーを飲めるスペースがあります。ゆったり広いスペースで巨大な窓からゲレンデを見上げながら過ごす時間は、贅沢な時間です。
ここは絶対に利用すべきですね。
今回の旅の総費用は¥112,000ーと書きましたが、実はもう少し安く済ませています。
1人分飛行機代(¥28,000)。
初日の金曜日が、会社の出張であったので、この分は会社から支給されました!!
よって、実際に使用した費用は¥84,000ー!!
安くはないですが、高くもないような…。
でも、久しぶりに楽しい楽しい旅を楽しむことができました。
帰りの飛行機に乗る前には、夢の時間が終わってしまう寂しさを味わったのであります。
またいつか、行きたい!と思える、大人のリゾートでした。
でも、本当は…
さて、費用の件ですが、実はもう少しかかっています。
我が家で飼っている2羽のインコ。
この2人を行きつけの病院がやっているペットホテルに預けるのに、
- 事前伝染病検査ー ¥24,000
- 宿泊費ー4泊5日 ¥22,000
- 合計:¥46,000
よって、リゾート旅に費やした総費用は、
¥130,000ー
リゾートとは関係ありませんが、ペットにはお金がかかります。
年収が平均以下のサラリーマンの私が、こんなことが出来るのも、
我が家の大蔵大臣でもあり、共に働くプレイヤー(パートタイマー)でもある妻のやりくり上手に依るところが大きい、というか、それだけです。
妻よ、いつもありがとう